ヒューマンアカデミーのロボット教室に子供と参加してきました。
以前参加した、タミヤロボットスクールと比較しながら、感想を少し。
まず、大きな勘違いが、僕は「ロボットプログラミング教室」に参加するつもりだったのですが、今回は「ロボット教室」でした。
まぁ、それは置いておいて、「ロボットプログラミング」とうたっている2社の内容を比べてみます。
この記事に書いてあること
2社のざっくりとした特徴
ヒューマンアカデミーのコース
ヒューマンアカデミーの講座は、まずはロボットの制作から始まり、その後の応用としてプログラミング教室があります。
全く下調べがたりないのですが、なんとなくロボットとプログラミングを並行して行うものだと思ってました。
コースのレベル(順番)としては、
- プライマリーコース(ロボット)
- ベーシックコース(ロボット)
- ミドルコース(ロボット)
- アドバンスプログラミングコース(ロボット+プログラミング)
- ロボティクスプログラミングコース(ロボット+プログラミング)
という感じで進みます。
ロボットの制作をしっかり学んでから、その後にプログラミングを加える形。
タミヤのロボットスクール
と、コースが分かれています。
どちらもロボットを使いますが、
- プログラミングコースはロボット(カムロボ)をプログラミングで動かす
- メカニックコースは、いろいろなロボットを組み上げていく
という感じです。
まとめ1
- ヒューマンアカデミー:ロボット→プログラミングの順で進む
- タミヤロボットスクール:ロボットプロログラミングコースとメカニックコースが別
ロボットキットの特徴
ロボットプログラミングの教室では、LEGO社の製品を使用したものが多く見られれますが、ヒューマンアカデミーとタミヤロボットスクールは、オリジナルのキットを使っています。
ヒューマンアカデミー
オリジナルのブロックを使用。
レゴと互換性はないみたいですが、仕組みとしては同じです。
基本はめ込むだけなので制作は単純ですし、ブロック自体もわりと大きめなので小さい子でも作りやすかなとは思います。
小学校低学年でも大丈夫。
ただ、回転部(軸受け)の部品などは、ブロックに差し込むときにかなり力がいるので、小さいお子さんは制作時も分解時も結構苦労するかなという感じ。
タミヤロボットスクール
タミヤロボットスクールは、タミヤ製品の工作キットを使います。
ロボットプログラミングコースの場合は、「カムロボ」というキャタピラがついたロボットを使います。
メカニックコースでは、幾つかのキットを使うようですが、基本「楽しい工作シリーズ」のキットの組み合わせのです。
タミヤの部品自体は、通販でかんたんに手に入りますし、おもちゃ屋さんや模型屋さんでも普通に置いてあります。
オリジナルで改造する場合も、部品がかんたんに入手できる点は大きなメリットかなとも思います。
まとめ2 – ロボットキット
- ヒューマンアカデミー:オリジナルのブロックキット(レゴのようなもの)
- タミヤロボットスクール:タミヤの「楽しい工作シリーズ」キットを使用
プログラミングの特徴
プログラミングの内容も大きな違いがあります。
子供向けのプログラミング教室では、多くの場合ビジュアルインターフェースのエディタ(プログラミングソフト)が使われています。
細かいコード(文字)を打つ必要がない、ブロックを並べ替えてプログラムを作っていくタイプ(ビジュアルで作れる)のものです。
もっとも使われているものが、米MIT発のSctatch(スクラッチ)というものです。
NHK Eテレの「Why!?プログラミング」でも使われているやつです。
ヒューマンアカデミー
スクラッチを使用してプログラミングを行うとのこと。
ただ、自分が見学させてもらった新潟の教室では、まだプログラミングのコースは始まっていないとのこと。
ヒューマンアカデミーのロボット教室自体がまだ始まってから2年未満のようで、まだプログラミングに入るところまでは到達していないようです。
(他の地域の教室はわかりません、あくまで新潟市の状況です)
webサイトなど見ると、応用の内容が掲載されているますが、現状でどこまで実績があるのか不明な点もあります。
タミヤロボットスクール
プログラミング専用のIchigoJam(イチゴジャム)を使用してBASIC(ベーシック)という初心者向けのプログラミング言語を学びます。
ビジュアルエディタではないので、キーボードでコードを入力していく必要があります。
こちらの方が、プログラミング感はありますね。
出来上がった時の達成感みたいなものは、大きいかもしれません。苦労する分。
まとめ3 – プログラミング
ビジュアルエディタで学び始めたとしても、いずれはコードを打つタイプのプログラミング言語に進んで行くことになります。
正直どちらからはじめても良いかなと思います。ビジュアルでもコードでも。
タミヤのようないきなりコードから始まるコースの場合、あらかじめスクラッチなどのビジュアルエディタで予習するとよいかも。
Web上で無料で受けれるサービスがいろいろあるので、本当の基本的な部分はかんたんに学べます。
- ヒューマンアカデミー:ビジュアルエディタの「Scratch」を使用
- タミヤロボットスクール:プログラミング言語「BASIC」を使用
全体のまとめ
どちらのコースも、うちの息子は楽しそうでした。
ヒューマンアカデミーの体験会は、普段通っている他の子供達がいる横で参加させてもらいました。
タミヤロボットスクールの方は、純粋に体験会だったので、普段の様子はわかりませんでした。
その前提の上の感想ですが、
参加している子供達は、みんな楽しそうというか集中して作業できているという感じでした。
ただ、教える側(講師というかメンターというか)の”熱意”みたいな点でいうと、結構差があったかなと感じます。
2社ともフランチャイズだと思うので、会社の違いというよりは、教室により変わってくるんだろうと思います。
「本当にロボット教育、プログラミング教育に熱意を持った方がやっているのか?」という点でちょっとどうかなーと。
どちらとは言いづらいところもあるので、この辺りは実際に体験会に参加して感じ取ってもらいたいと思います。
おまけ
ロボット制作もプログラミングもせっかく学ぶのであれば、アウトプットする機会が欲しいと思います。
それぞれのコース(教室)の中でも発表会などはあると思いますが、それよりももっと大きな目標が欲しい。
例えば、年に1回全国たいがあるとか。
この辺りは、タミヤのサイトを見ると
大型ロボットを競技用に強化、改造(公認競技大会に出場)
引用元:タミヤロボットスクール
とあります。
「タミヤロボットスクールフェア2018」では、「ロボットバトル日本一決定戦!」が実施されたようです。
タミヤロボットスクールフェア2018、ロボットバトル日本一決定戦の決勝の様子です。1チーム2台のロボットが連携して、相手コートにペットボトルのキャップを落とし、多く落とした方が勝利というルール。決勝となるとチームワーク、役割分担がものをいいます。 pic.twitter.com/poubnYkaBw
— ロボコンマガジン編集部 (@robomaga) March 25, 2018
タミヤロボットスクール自体がまだ始まって2年経っていないはずなので、今後教室数が増えていけばもっと本格的なロボコン大会が実施されるのかなと期待しています。
タミヤは、ミニ四駆やラジコンなど毎年全国規模の大会・イベントを行っている実績があるので、子供も大人も楽しめるイベントを開催してくれるはず!