この記事に書いてあること
記事【入門】はじめてのロボコンジャパン 新潟・三条で、
「マニュアル通りに作ったキットでは話にならないよー」って話をしました。
主な問題点としては、
- バケット(カゴ):マニュアル通りに作った紙製のバケットでは全然ボールは運べない!
- 前後が長すぎてフィールド上で小回りがきかない!
- キャタピラがすぐに外れて、動かなくなる!
まずは、上記の3つについて制作上のポイントを説明していきます。
【超重要】バケットで6割決まる!
6割とか微妙な数字ですが、バケットがかなり重要だよってことです。
で、実は組み立てキットには、バケットが付いていません(驚)!
説明書には、”紙”で作るバケットの設計図みたいなのは載ってます。
あと、作成教室でも紙製のバケットを500円で売ってたかな(多分)
紙じゃ話にならない!
ちょっと言い過ぎですが、とにかく紙じゃダメです。試作段階はいいですが、実践では全然ダメです。
実際の大会でもかなりの人が紙製のバケット使ってますが、みなさん苦労しています。
結論!バケットにおすすめはPPシート
PPシートって何?って話ですよね。わかります。
これです。
ポリプロピレンシートっていうやつです。
僕は、ダイソーの0.75mm厚のものを使いました。
最初から「PPシートで作ろう!」とか思っていたわけはなく、妻に「百均で使えそうな材料買ってきて」ってお願いしたら、PPシートの1mmと0.75mmを何枚か買ってきてくらました。
最初、1mmのものを使いましたが、強度的には0.75mmでも十分かな。
加工方法はというと、カッターで比較的かんたんにカットできます。
なので、紙で作るくらいならPPシートで作りましょう。
PPシート以外だと、「プラ板」や「アクリル板」を使ってうまくいってる方もいましたが、加工のしやすさなどを考えるとPPシートでいいかなって思います。
自分は見た目にこだわって作っていますが、単純な箱になるように切り出してガムテープなどで貼るだけで、強度的には十分です。
バケットの制作手順
僕がすすめた手順です。
- 頭で考えて落書き程度の展開図を書く
- ダイソーで買ってきた方眼紙(工作用紙とかっていう名前です)に設計図を書く
- PPシートを方眼紙の上にのせて、ずれないようにテープで固定
- 油性ペンで設計図通りにPPシートに書き移す
- カットして折り曲げて「箱」にする
「え〜面倒そう!」とかいってるそこのあなた!
気持ちはわかりますが…とにかくやってみましょう。
紙製とは雲泥の差があります。
子供のため子供のため。
バケット制作上のワンポイント
PPシートを折り曲げる時ですが、油性ペンで線を入れただけでは当然キレイには折れません。
キレイに折り曲げるために必要なことは単純で、
「線に沿って軽くカッターで筋をつける」
これだけです。軽くなぞるくらいで十分です。
カッターでなぞっておくだけで、あとは手でキレイに折り曲げることができます。
ただし!なぞった面の反対側に折り曲げるとかんたんにシートが折れて(切れて)しまいます。
なので、「カッターでなぞるのは折り曲げる内側」という点だけ注意してください。
小回りがきかない問題
説明書通りに組み立てると妙に前後に長いロボットが完成します。
キットのベースとなる板がかなり長いのですが、こんな長さ必要ないです。
フィールド内でボールをスムーズに拾うためには、小回りがきかないと厳しいです。
作り方にもよりますが、ベースのサイズは2/3くらいで十分かなと思います。
要は、必要な部品が組み込めるサイズがあればいいわけです。
必要な部品というのは
- 駆動用のモーター・ギヤボックス2個
- バケット駆動用のギヤボックス
これだけ。
あと、前後に短くすることでキャタピラを短くすることができます。
これが、次の問題の対策にもなります。
キャタピラがすぐ外れて走行不能になる
説明書通りの作り方だと、キャタピラがかんたんに外れます。
試合中に外れてしまうと、運んでる途中のボールをフィールドに戻してリトライ(やり直し)する必要があります。
とにかく、キャタピラが絶対外れないような設計で作る必要があります。
キャタピラ周りのポイント
- 小さいローラーを使わない
- キャタピラの長さを短くする(キットの前後を短くする)
- ローラー間の長さを短くする
僕のキットの場合、片側で大きいローラーを4つ使っています。
一つはモーターの駆動用なので、ガイドとして機能しているローラーは3つです。
標準キットには大きいローラーは1セットしか入っていないので、追加で2セット購入します。
無駄なパーツもセットで購入する必要がありますが、まぁしょうがないですね。
まとめ
3つのポイント
- 強度のある素材でバケットを作る
- 小回りが利くようにコンパクトに作る
- キャタピラが外れない設計にする
まずはこの3点から進めていけば、よく動くロボットが完成するはずです!
細かいポイントは、もう少し続く予定です。